VRサイクリング 佐渡編最終日、外海府内海府周遊ルート2日目。佐渡島の北端を回って内海府へ進む。天空の集落真更川を出発し、段丘上を進み北鵜島で段丘を下って海岸線へ出ると外海府の突端、大野亀が見えてくる。大野亀でまた段丘へ登り二ツ亀を横目に佐渡島北端の弾崎灯台を廻ると海岸線は南へ転じ内海府海岸へ入る。比較的単調な内海府の海岸沿いにどんどん進み、鷲崎、見立、北小浦、虫崎、黒姫、歌見、浦川、和木、玉崎、白瀬、北五十里と小刻みに現れる漁村集落を通り抜けると久々に賑やかな街並みに入り両津、佐渡編の出発地両津湊のターミナルに至る48kmの行程。前回の外海府の海岸風景も良かったが、昔は陸路で訪れることができなかった外海府の突端地区は秘境の名に相応しい素晴らしい絶景の連続であった。国内でも最もアクセスの悪い場所の一つと言えるが足を運ぶ価値はあると断言したい。内海府の海岸は荒々しくも魅惑的な外海府の海岸とは対照的に穏やかで単調な海岸線が続き面白みは少なかったが、歌見集落の上の段丘上に広がる棚田は海を望む明るい斜面に展開し爽快な田園風景であった。さて佐渡編はこれにて終了するが、佐渡は金山だけでなく非常に奥深い風土、つまり特有の自然に溶け込んだ特有の文化を持つ魅惑の島であった。佐渡おけさ、地元に根付いた能(能舞台があちこちにある)、人形浄瑠璃の佐渡版文弥人形芝居があり、村毎に特有な鬼太鼓の風習がある。鶴の恩返しや安寿と厨子王などの民話も豊富に伝承されている。個人的に一番魅力的なのは江戸時代あたりから時が止まっているかのような焦茶色の板壁の質素な家並だな。文化的には流刑にあった貴族、金山を治めにきた武士、金山に絡む商売を行う商人などが持ち込んだ文化が佐渡という特殊な自然・風土の中で融合、発展した結果なのであろう。非常に興味深い。リアルに最も訪れたい場所の筆頭にランク付けしたい。ただしアクセスの悪さがあるので最低でも三泊四日ぐらいは必要だね。次回からはまた新潟へ戻って北国街道の旅を継続する。
2024/10/12 外海府内海府周遊ルート 2日目 真更川〜弾崎〜歌見〜和木〜両津
リンク
リンク
リンク
リンク