VRサイクリング 越後会津街道で越後へ向かう。その1日目。会津若松は前回訪れた鶴ヶ城をスタートし、すぐ越後会津街道に入って会津盆地の広大な田園地帯を北西へ進む。あの「飛露喜」の醸造元のある坂下宿を越えると只見川の河岸段丘を登ったり下ったりの途中本名宿を越えて、西会津の中心地野沢宿へ辿り着く。その先上野尻宿からは越後国境を越える峠越え。それもそんなに険しくはないがそれなりにボリュームのある山間を通り抜けると阿賀野川の川湊として栄えた津川宿。ゴールは宿場の先の阿賀野川の橋を渡った津川駅前とした65kmの行程。越後側では会津街道、会津側では越後街道と称する街道で、一見ローカルとローカルを結ぶだけの街道に思えるが、新発田藩と村上藩が参勤交代で用い、佐渡金山の金を運ぶルートの一つにもなった為それなりに重要性のある街道であった。観光地もない地味な街道筋だが、それだけに現代においても旧街道の香り漂ういい感じの道筋が残っている。特に宿場町。坂下宿、本名宿、野沢宿、上野尻宿、津川宿と明らかに宿場と感じられる情緒を残した、そしてそれぞれ個性的ないい雰囲気の街並み(私的にはアタリの町)が続いて、期待していなかった分楽しい道中となった。特に津川宿は越後に入って豪雪地帯となってきたためか、雁木と呼ばれる雪除けのアーケードが見られるのが印象的であった。以前通った長岡や小千谷などの越後の町には雁木が町を上げて付けられていたが、どうやら津川は雁木の発祥の地だったらしく、古い建造物に限定して建物の一部として雁木が付随するプリミティブな形態となっているようだ。なかなか興味深い。さてこれで東北地方6県とは完全にオサラバだ。長かった「みちのく」の旅もようやく終了。これからしばらくは今まで通ってこなかった越後路を攻める予定。まだ次回は越後会津街道の続きですけどね。
2024/9/27 越後会津街道 1日目 会津若松〜坂下宿〜本名宿〜野沢宿〜上野尻宿〜津川宿
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