VRサイクリング 本割の旅に戻って会津西街道で会津から日光へ向かう、その1日目。前々回通過した会津若松中心街大町をスタートし、すぐ会津西街道に沿って南南西へ進路を取る。焼き物の町会津本郷を越えるまでは旧街道らしい古い家並が続くが、その先は田園地帯から急に山間へと展開し、関山宿からかなり険しい氷玉峠を越えると、江戸時代の茅葺きの宿場町がそのまま保存されていて有名な大内宿。その先会津鉄道が通る広い谷に出てしばらく行くと会津南部の中心地田島宿。さらに谷を進んで、珍しく本陣の建物が残る糸沢宿をゴールとする62kmの行程。会津西街道は江戸時代には会津藩、新発田藩、村上藩、庄内藩、米沢藩などの参勤交代や江戸と会津以北を結ぶ物流の道として重要な街道であった。一方で沿道が戊辰戦争の戦場になった暗い過去もある。出だし会津若松から宿場ではないが会津本郷までは家並が途切れないが歴史的な商家や古民家が点在し街道情緒あふれていて楽しい道中。山や海の自然の中もいいがこういう情緒あふれる街並みというのがやはり走っていて一番楽しい。大内宿は25年前に家族で立ち寄った場所だが、辺境の山の上に江戸時代さながらに大ぶりの茅葺き屋根の家が道の両側にびっちり建ち並ぶ、他では見たことがない壮観。しかもストリートビューは通常稀な雪景色に切り替わった。これもここの宿場の売りの風景の1つ。鬱蒼たる森林地帯の峠を越えて展開する風景としては非常にインパクトがあって、ようやく宿場に辿り着いたいにしえの旅人の気持ちがわかる。南会津の中心地田島宿(会津田島)も山奥の割には開けて大きめの街並みがこれまた昭和レトロな味が出ていてなかなか良い。そういえば会津は蕎麦が名産で、あちこちにそば屋を見かけるが、どこも結構美味しそうなオーラを放つ店構えで入ってみたくなる。次はさらに山奥を越えて日光近郊の今市まで進む。
2024/9/15 会津西街道 会津若松〜関山宿〜大内宿〜田島宿〜糸沢宿
リンク
リンク
リンク