VRサイクリング 陸前浜街道 3日目。磐城国、福島県の浜通り南部、海岸沿いに港町名浜まで進む。原発事故の影響がようやく目立たなくなった木戸宿をスタートし、サッカーの聖地Jヴィレッジの脇をすり抜け、広野宿、久之浜宿を過ぎるとこの街道としては初めての海岸沿いに一瞬出る。そこに赤い鳥居と橋が小島にかかる弁天島が目に鮮やか。その先四倉宿からは古い家並の市街地が続く。神谷付近で街道を外れそこから先は寄り道モード。新舞子浜付近の海岸道路に出てその後は海岸沿いに進み、塩屋埼灯台の下を通り、豊間海岸、合磯海岸、江名港を抜けてしばらく行って眺めの良い小さな岬、三崎公園を回ると福島一の湊町、小名浜に着く。小名浜は西の外れにあるリゾート、小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブをゴールとする61kmの行程。陸前浜街道は最初からほとんど田舎道で、相馬や原町のような町も市街地はそれほど広くなかったが、今回のルート、四倉宿からはずっと街道から外れるまでは市街地が続き、どうやらいわきの中心街までは途切れない感じで、一つの広い都市圏となっているらしい。ここまでの道筋では最も開けた平野で基本的に豊かな土地柄に、常磐炭田の石炭採掘による鉱工業の発展と小名浜という良港による港湾業と漁業、さらに湯本温泉とスパリゾートハワイアンズによる観光業と多角的な経済発展が為されてきたことによるものであろう。今回の海辺の風景はなかなか変化に富んで良かった。特に隣接した美しい砂浜の向こうの岬の上にスックと立つ白亜の塩屋埼灯台は見事。映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台になっただけあって灯台風景の完成された典型と言える。次回はまたしても例外的なルート設定であるが、今回の街道を外れた神谷付近から街道走りを再スタートしていわき市街、湯本温泉方面へ進む。
2024/8/17 陸前浜街道 3日目 木戸宿〜四倉宿〜塩屋岬〜小名浜
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