VRサイクリング 今回からJR常磐線に沿ったいわゆる浜通りを南下して水戸を目指す。陸前浜街道という五街道に次ぐ位置付けの街道の旧街道をできる限り走ることとする。今回はその1日目で、宮城県から福島県北部まで進む。本来は奥州街道との分岐点となる岩沼宿を始点としたいところであるが、ルート設定の都合上、前々回のゴールとした逢隈をスタート地点として南へ進む。ミニ城下町である亘理宿、坂元宿を過ぎ、磐城国、福島県に入ると新地宿を通り、相馬藩の城下町中村宿まで進んだところで、街道を外れて寄り道モード。浜の街道という名称ながらここまで海岸の近くを通らなかったので、名勝地として知られる松川浦と太平洋の長い砂州、大洲海岸を通ってみる。また街道に戻り鹿島宿を経て原町宿を過ぎた先、相馬野馬追の会場となっている雲雀ヶ原祭場地をゴールとする71kmの行程。陸前浜街道は名前とは裏腹に海岸沿いの道は無く、山際のルートとなっている。学者の分析によると江戸時代に街道を造成する際、数百年単位で起きる過去の大津波の浸水区間を避けてルート設定していたのではないかとのこと。よって先の東日本大震災の浸水区間も街道沿いにはほとんどないようだ。先人の見識は現代以上と言えるかもしれない。今回のルートの地域は過去にリアルには訪れたことも通過したこともない私にとっての処女地であるが、相馬の海岸に広がる潟湖、松川浦という素晴らしい景勝地があるのは初めて知った。特に松川浦と太平洋に挟まれた延々と続く砂州の道が今回のハイライトであった。次回は本来自転車で通れないヤバい地域に足を踏み入れる。
2024/8/12 陸前浜街道 1日目 逢隈〜亘理宿〜中村宿(相馬)〜原町宿
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