VRサイクリング 山形から二口街道にて山を越えて再度仙台方面へ抜ける。山形市内前回の六十里街道終点を起点に二口街道に沿ってまず北東へ進み、山寺を経て二口峠に登り、名取川の谷に沿って秋保路をおおよそ東南東方向にゆっくり下って行く。天下の名湯秋保温泉の先で二口街道を外れて南へ進み、蔵の町村田を抜けて東南東へ針路を変えて阿武隈川を渡って、陸前浜街道にぶつかる逢隈をゴールとする91kmの行程。二口街道は秋保街道とも呼ばれ、藩政時代は仙台と山形を結ぶ最短ルートとして栄えました。塩釜から塩を運んだ「塩の道」、出羽三山、山寺、金華山へ参詣する「信仰の道」としても重要な役割を果たし、多くの人々が行き交った。今回実は最も険しい道であろう二口峠を中心とした登り下り約20km相当の峠道のストリートビューが無く、VRサイクリングとしてその間、山寺の先から秋保路の入口付近までをワープして進むことになった。今までも時折数km程度のワープは許容してきたが、今回は今までの最大のワープとなってしまった。代替ルートも検討したが、適切なルートが見当たらないので今回例外的に許容することとする。今回のハイライト、一つは山寺。立石寺という天台宗の仏教寺院。奇岩怪石からなる山全体が修行と信仰の場になっており登山口から大仏殿のある奥之院まで1時間ほどの石畳道を登るのが参拝の定石だが、今回のルートとしては麓の本堂のみの訪問となった。それでも寺院風の山寺駅、お土産屋や食堂などの門前町と麓から山の上へ続く立石寺の堂宇群などがまるで箱庭のように谷間に展開していて、懐かしくも心惹かれる風景だ。35年程前に駅から門前を歩きさらにヒイコラ石段を登って行ったのを思い出す。そう言えば松尾芭蕉も奥の細道ツアーで訪れて有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだのもここであった。もう一つは秋保路。名取川の渓谷沿いに日本三大名瀑の一つとされる秋保大滝があり、日本三大御湯(皇室の御料温泉)のひとつ仙台の奥座敷と称される秋保温泉郷があった。またその間の山と渓谷、山里の風景も美しい。今まで秋保という地名は聞いたことはあれど、このような魅力にあふれた土地柄とは認識していなかったので新たな発見であった。次回は完全寄り道で蔵王を周遊する。次次回からはJR常磐線に沿った陸前浜街道で水戸方面へ向かう予定。
2024/8/6 二口街道 山形〜山寺〜秋保〜村田〜逢隈
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