VRサイクリング 海岸沿いも飽きたのでまたしばらく内陸側山形県方面を廻る旅に出る。出羽仙台街道を通って新庄市の南、舟形へ出るルートの1日目。仙台は定禅寺通り一番町付近をスタートして、出羽仙台街道の始点である奥州街道吉岡宿へ向かう。奥州街道は既に走った道筋なのでその西側の別のルートを利用する。吉岡宿からは、北へ向かう奥州街道に対して出羽仙台街道はまず北北西へ進路を取る。宿場町の中新田、城下町の岩出山を過ぎると北西へ若干進路変更し、JR陸羽東線に沿って進むと次第に狭い谷に入り、有名な温泉地、鳴子温泉に至る。鳴子温泉駅をゴールとする70kmの行程。出羽仙台街道は国道走りが多いように見えたので余り期待していなかったが、要所要所で旧街道らしさが感じられる悪くない道筋だった。中新田宿は3kmに渡って国道の2本裏側の旧道が続いたが、これが古い街並みに街道らしいジグザグの枡形もあり、なかなか宿場町情緒に溢れる町で良かった。さらに知られざる城下町岩出山。伊達政宗が仙台を本拠にする前の1591年から1600年まで本拠とした城下ということだ。その後も政宗の四男の家系、岩出山伊達氏がここを城下として引き継いで江戸時代を通してこの地域を治めたということだ。森泉という銘酒の酒蔵や、国の史跡名勝、伊達家が開設した学問所有備館と庭園もあり、風格のある良い街並みであった。