VRサイクリング 今回はリアス式海岸のなれの果てのような複雑な海岸線を極めた牡鹿半島一周編。東日本大震災の津波による廃墟から本来の漁業基地としてのステータスを取り戻した女川を出発し、しばらく牡鹿半島の北東部の海岸をなぞった後、細長い牡鹿半島の背骨となる尾根伝いの絶景のドライブウェイ、牡鹿コバルトラインをずんずん進み、半島先端の先に浮かぶ霊島、金華山を拝んだ後、昔の捕鯨基地鮎川港に下り、この辺から金華山への巡礼の街道、金華山道を辿って、牡鹿半島西海岸をなぞりながら北へ折り返してゆく。牡鹿半島の北西の根本の町、というより仙台のベッドタウン、宮城県第二の都市、石巻に至る71kmの行程。牡鹿半島の海上に浮かぶ霊島、金華山は恐山、出羽三山と並ぶ奥州三大霊場として知られる信仰の島。また金が国内で最初に発掘された場所とも言われて、その中心、金華山黄金山神社は金運のパワースポットとしても崇められ、古くから巡礼の対象となっていたようだ。その巡礼路が仙台から石巻を経由して牡鹿半島先端部に至る金華山道。次回にかけてその巡礼の帰り道を辿る。30代の頃、青春18切符でちょっと行ってみたい場所として牡鹿半島を目指し、女川駅からバスで今回走った牡鹿コバルトラインを通り鮎川まで行き、ここの民宿に泊まって次の日にフェリーで金華山に渡ったのだが、金華山のビジュアルな記憶がない。鮎川の民宿で聞いた、昔鯨取りとして捕鯨船に乗っていた民宿のオヤジの壮絶な武勇伝の方が記憶に残っている。今回もまだまだあちこちに東日本大震災の傷跡が残っていたなあ。特にゴールの石巻は、石巻駅付近の中心街は大きな被害は受けなかったように見えるが、広がりのある大きな都市のうち低地の市街地はかなりやられたようだ。次回は松島を経由して仙台へ向かう。
2024/7/14 金華山道 1日目 女川〜牡鹿コバルトライン〜鮎川〜石巻
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