VRサイクリング 三陸浜街道3日目+宮古街道1日目として、三陸海岸を宮古まで南下した後、JR山田線に沿って西へ方向転換して盛岡を目指す。神秘の地底湖龍泉洞への玄関口岩泉小本を出発し、陸中海岸をさらに南下。ただし海岸段丘地帯であるためほとんど海の見えないルート。奇岩三王岩のある田老を経て、陸中海岸を代表する景観、浄土ヶ浜付近を抜けて漁港都市宮古に辿り着く。ここまでが三陸浜街道。街道はさらに海岸伝いに南へと続くが、今回のルートはここから閉伊川沿いに西へ向かう宮古街道に切り替わって山へ入ってゆく。閉伊川の渓谷美を堪能しつつ進み川井をゴールとする82kmの行程。距離が長い割にこれといったビューポイントや史跡に欠けるルートとなった。三王岩や浄土ヶ浜は残念ながら拝めるポイントがなく、海岸の景色はむしろ本来優美なビーチ女遊戸海岸の裏に聳える日本で2番目に高い防潮堤や、万里の長城と呼ばれる巨大で堅牢な防潮堤を築きながら、それを乗り越えた東日本大震災の津波被害により震災遺構のたろう観光ホテルだけが寂しく残る田老漁港などの心に刺さる殺伐とした風景の印象が強い。中学の修学旅行と大学四年冬の東北旅行で宮古・田老付近を2度訪れて、心に残ったはずの大自然への感動はどこへいったのだろう。宮古街道は単調ではあるが閉伊川を遡ってゆくルート。うねうねと曲がりくねった川を辿って行くと共に高くはないが深い山々の中に分け入ってゆく。中流域に来ると「腹帯の混在岩」と呼ばれる泥岩、チャート、砂岩、石灰岩、玄武岩などの様々な岩が河原に見られるようになる。これらは1億5千万年ほど前の地殻変動により、遠くの海から運ばれてきた海の藻屑で、三陸の大地の構成を端的に示すものらしい。次回は再度盛岡へ辿り着く予定。
2024/6/14 三陸浜街道 3日目・宮古街道 1日目 岩泉小本〜田老〜宮古〜川井
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