VRサイクリング 鹿角街道にて秋田県北東部から青森県南東部を横断して太平洋岸に至る。盆踊りで知られる城下町毛馬内を出発、世界遺産を構成する大湯ストーンサークルを掠めて大湯温泉を抜け、その先ルート設定できなかった急峻な旧街道の代わりに、十和田湖のすぐ南側までぐるっと北側を大回りする国道の迂回路を走る。また旧街道と合流した後にんにくの町田子を通りすぎ、昨年の8/17に奥州街道で通過した三戸宿を再訪し、その先は馬淵川に沿って開けた平地を走るとまもなく青森県2番目の大都市八戸へ到着。市街地を寄り道しつつ本八戸駅をゴールとする98kmの行程。今回は始めと終わりが盛り上がったが途中はちょっと地味目で感触的にゴールが遠かった。始めに来たのは、国内代表的な2つのストーンサークルが隣接する大湯ストーンサークル。ルート上からも確認でき、ある意味国内最古クラスの史跡を目の当たりにしたことになる。大湯温泉は昔から十和田湖とセットで宿泊する観光客で賑わった温泉郷。大きな温泉ホテルもあるが大湯川沿いのしっぽりした旅館の情緒も良さそうだ。大湯温泉から十和田湖に抜ける途中の大湯川の渓谷美も悪くなかった。ただこの近辺では奥入瀬渓流には見劣りするが。ルートの最後を飾る八戸は思った以上に大都市。学生の頃、東北の冬旅で訪れたはずだがこんな大きな町だったっけな?根城という初期の城と、八戸城という江戸時代を通じた城の2つの城跡がルート上に現れた。江戸時代初期に南部藩のお家騒動で盛岡南部藩から八戸藩が分離して作られた際にかなり計画的に街づくりが行われたようで、商人町は本街道の表通りと100m離れて並行して走る裏通りにそれぞれ街並みが構成された。面白いのは表通りの町名と裏通りの町名が、三日町と六日町、十三日町と十六日町というように足して九になるようにできている。何か意図があるんだろうが興味深い。この並行した二本の道沿いの商人町の北側に武家の町があり、最も北側に八戸城が位置する。武家の町だった地域は現在、役所や美術館などの公共施設、公園などになっているようだ。なかなか興味深い町の作りである。さて次回からは三陸海岸沿いを攻めてゆく予定。
2024/5/26 鹿角街道 毛馬内〜大湯温泉〜田子〜三戸〜八戸
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