VRサイクリング 大間越街道 1日目。秋田県から青森県にかけて日本海沿いを進んでゆく。古くからの港湾都市能代をスタートし、JR五能線に沿って北へ進む。まもなく複雑な海岸線に沿った道となり、岩礁と奇岩に富む景勝地が続く。八森、岩館を過ぎ、青森県に入ったところで街道名にもなっていて昔関所のあった大間越を越えてしばらく行って、最後に寄り道モード。JR十二湖駅付近から右折して白神山地の山間を登ってゆく、まもなく林間に十二湖と総称されるいくつもの湖沼群が見えてくる。そのどん詰まり青沼をゴールとする53kmの行程。この辺の海岸線の岩礁はボリュームがあり海岸線をアーティスティックに彩っているが、冬ともなると、鉛色の雲が垂れ込め、同じく灰色の荒れた海から繰り出される大波がこれら岩礁で砕かれて白い波飛沫が飛ぶという、鉄道ファンにはお馴染みの五能線の沿岸風景を生み出すのだろう。大学四年の冬にまさにその風景見たさに五能線の車上の人となって、イメージ通りの風景を堪能したのを思い出す。途中で通った八森、岩館はかなり大きな漁港で、初冬のシーズンともなると秋田名物で唄われるハタハタが水揚げされる。十二湖は行ってみたい秘境の湖として認知していたが、五能線を旅したのは冬だったので山の中に入れずに残念な思いをしたのを覚えている。観光地化されて自然破壊が進む土地が数ある中で、ここは昔から自然保護が施されてきた経緯があり、さらに白神山地が世界自然遺産になったことで、数少ない手付かずの自然の聖地となっているようだ。ここも訪れてトレッキングしてみたいものだ。
2024/5/12 大間越街道 1日目 能代〜八森〜岩館〜大間越〜十二湖
リンク
リンク
リンク