VRサイクリング 羽州浜街道 2日目。鳥海山麓を巡り山形県から秋田県へ進むの巻。最上川水運と北前船の一大基地的湊町、酒田宿をスタート。いくつかの市内の史跡を巡った後街道に沿って北上して、信仰の山、鳥海山参りの拠点となった吹浦宿から寄り道モード全開で鳥海ブルーラインというドライブコースで鳥海山の五号目を経由して秋田県側の上浜付近に下り街道へ戻る。街道をたどって象潟宿、ここでちょっとだけ寄り道で街道東側の昔の象潟湖の島々をめぐった後街道に戻り金浦宿まで進む79kmの行程。ゴールはちょっと街道を外れるが金浦出身の南極探検家白瀬中尉を記念した白瀬南極探検隊記念館とした。羽州浜街道はスタート地点の村上とゴールの秋田は行ったことがあるが、その間のルートはリアルに足を踏み入れたことのない未知のルートであり、その中にある鳥海山はちょっと憧れの山でもあった。海沿いの県境に聳える2000mを超える美しい単独の峰は、前回の新潟県から山形県に入ったあたりから見え隠れし、本街道では存在感のある山である。その中腹5号目まで登ると、秋田県側から山形県にかけての日本海のまっすぐな海岸線がはるか下界で向こうからこっちまでずっと伸びていて、多分、国内の他では見られない眺望が素晴らしかった。 霊峰として信仰対象となった鳥海山は、大物忌神のやどる出羽国一宮として、また薬師如来を本地とする霊場として繁栄してきた。本街道も大名行列だけでなく、参拝の道としても利用されてきたのであろう。もう1つ松尾芭蕉が奥の細道ツアーで最北の最終目的地とした象潟。元々は象潟湖という湖に、鳥海山の噴火によって形成された浮かぶ無数の島々が浮かぶ、松島と並ぶ景勝地で、芭蕉にとっても憧れの地であったようだ。芭蕉が訪れた後の江戸時代後期の象潟地震の地殻変動で湖が陸地化し、現在では田園地帯に昔の島々が浮かんでいるかのような独特の風景を生み出している。こんな場所があるとは初めて知った次第。さて次回は再度秋田へ到達予定。
2024/4/29 羽州浜街道 2日目 酒田宿〜吹浦宿〜鳥海山五号目〜象潟宿〜金浦宿
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