VRサイクリング 羽州浜街道 1日目。前回と街道の名前は変わるが、そのまま日本海沿岸を北上して秋田を目指す。今回は山形県庄内地方を往くの巻。山形県(出羽国)に入った鼠ヶ関宿をスタートし、途中、ちょっと内陸に入ったあつみ温泉郷に寄り道するが、基本的には入江と岬を繰り返す日本海を左手に眺めつつ海岸線を北上。小波渡の先から内陸に方向を転じ、三瀬宿、大山宿と米どころ庄内平野の田園地帯を抜ける。その後再度海岸線に近寄るも砂浜地帯の松林の中を延々と進み、最後にだだっ広い最上川の河口付近を渡って酒田市街に到達。いくつか史跡に立ち寄った後酒田駅をゴールとする68kmの行程。今回はエリア毎に風土が変わるルート。前半の海岸沿いは越後の村上から続く複雑な海岸線を楽しんだ。奇岩や岩礁が点在し、透明度の高い海が美しい。中盤は見渡す限りの稲作の田園地帯で、その真っ只中に位置する大山宿は、江戸時代数百もの酒蔵が建ち並び、灘、伏見に次ぐ酒造りの町として活気付いていたらしいが、今は4軒ほどの酒蔵が残り昔の名残を伝えている。後半の海辺は砂浜地帯で松林が続く道。昔は飛び砂が酷い地域で、そこから安倍公房が小説「砂の女」の着想を得たという。多分最上川が運んだ砂が堆積したのであろう。ゴールの酒田はその最上川の水運と日本海の北前船によって栄華を極めた町。特に庄内特産の米の積出し港として賑わった。壮大な米倉庫、山居倉庫がその名残を伝えている。
2024/4/26 羽州浜街道 1日目 鼠ヶ関宿〜あつみ温泉〜三瀬宿〜大山宿〜浜中宿〜酒田宿
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