VRサイクリング、越後米沢街道 1日目。米沢からまた山を越えて越後方面へ向かう。牛肉が真っ先に連想される米沢をスタートして、まずは盆地を北西へ進み川西町の小松宿。諏訪峠を越えて飯豊町からは分厚い山塊に立ち向かうべく西へ向かう。基本的にはずっと急峻な谷を進む道だが、途中からいつの間にか分水嶺を越えて進行方向に流れる荒川の渓谷に沿って進む。小国宿を越え、新潟県に入るとまもなく狭い谷から抜けて開けてきたところで下関宿に辿り着く70kmの行程。越後米沢街道は別名十三峠と称される。分厚い山塊を大小十三の峠を越えて抜けて行くことからそう称されるようになったようだが、ほとんどが急峻なハイキング道のような山道でルートが敷けず、結局最初の諏訪峠を除くと峠越えなしに谷筋の国道113号を進むルートとなった。一方で通れなかった十三峠の道は、文化庁の歴史の道百選や日本風景街道に選出され、越後米沢街道・十三峠交流会という地元の活動で古道の維持管理やイベントを行なっていたりする。特に黒沢峠は階段状に敷かれた敷石でいにしえの街道の峠道を体感できるということで、ここをルートにできないのは残念であった。その代わり旧街道では見られない赤芝峡などの渓谷の絶景を眺めつつ走ることができたのでよしとしよう。ゴールの下関宿は、街道の宿場と共に荒川舟運の拠点としても栄え、往時の繁栄が偲ばれる豪壮な歴史的建築物が建ち並ぶ魅惑的な街であった。しかも周辺は鄙びた温泉宿が点在する関川温泉郷が展開していていい雰囲気なのだ。首都圏からなかなか足を運べる場所ではないが、知られざる魅力にあふれた街がそこにあった。次回は十三峠の部分は終わったが越後米沢街道の残りの部分とさらにその先へ進む。
2024/4/20 越後米沢街道 1日目 米沢〜小松宿〜小国宿〜下関宿
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