VRサイクリング 羽州街道 6日目。秋田県南東部の盆地をずんずん進むの巻。花火の街大曲を出発し、秋田の母なる川、雄物川のもたらす肥沃な広い盆地を往く。名水の里六郷宿、後三年合戦の古戦場の街金沢宿を経て、かまくらで知られる城下町横手宿を巡り、さらに長閑な古い家並の岩崎宿を経て、有名処の酒造と温泉の街、湯沢に到着。そこからは寄り道モードで、少し東側の山間に入り、漆器と仏壇の村、川連(かわつら)を通って稲庭うどんの本場、城下町稲庭まで進む60kmの工程。ここまでの羽州街道の素っ気なさがウソのように名所・史跡にあふれた今回のルート。そのいくつかをピックアップしてみると、まず、名水百選に選定され、古来から百清水とも言われてきた豊かな清水の里「六郷」。田園地帯の中、木々も繁り、緑あふれる古い街並みの至るところに六郷湧水群と称される湧水が溢れ、ここでしか味わえないような涼しげな風情の宿場町となっている。ここは羽州街道の中間点に近く、街の中心の広場には大きな「羽州街道どまん中」の碑が立つ。ようやくというか早くもというか長い街道も折り返し地点まできたわけだ。横手はひたすら「かまくら」のイメージであったが、城下町、宿場町としても魅力的な町だと知った。「かまくら」がこの情緒溢れる街並みに置かれたらきっとそこは世にも素敵な空間であろうと想像する。湯沢というと首都圏の人間は越後湯沢を連想するが、秋田の湯沢には全国的に名を轟かせるものがいくつかあると知った。1つは酒蔵。中でも両関酒造と、美酒爛漫の秋田銘醸は誰でも知っている大量生産の酒蔵だ。それを支える米どころという地の利があってのことであろう。それから川連の漆器作り。漆器自体は輪島や会津など他に有名どころはあるがその技術を応用した仏壇は全国でも指折りの生産量を誇るようだ。もう1つ稲庭うどん。日本三大うどんの1つで、大衆的な食品であるうどんの中で唯一高級なイメージがあるが、どうやらそれは元祖である佐藤家の秘伝となっていたせいで、最近その製法が公開されて製造量が増えたおかげで、今ではそうでもないらしい。でもまだ多分食べたことない気がする。食べてみたい!できれば現地に行って。さて次回は山形県に入る。
2024/4/2 羽州街道 6日目 大曲宿〜六郷宿〜金沢宿〜横手宿〜岩崎宿〜湯沢宿〜稲庭
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