VRサイクリング 羽州街道4日目。八郎潟沿岸を抜けて秋田へ到着の巻。前回ゴールの東能代駅の手前からスタートし南へ向かう。ちょっと山間に入った城下町檜山宿を経て豊岡宿、森岡宿と進んだところで八郎潟東岸に入り鹿渡宿、一日市宿、大川宿、下虻川宿、大久保宿を次々と通り過ぎて秋田港に位置する土崎湊宿を経て県庁所在地の秋田市街を進んで秋田駅をゴールとする65kmの行程。今回も国道7号と同様の道筋ながら交差しつつ巧妙に並行する旧道ルートがメイン。通り過ぎた宿場の数は多いが、特に古い街並みが保存された宿場らしい街並みではなく、かつ豊岡宿から先はほぼ街道沿いに家並が途切れることはなく、もはやどこが宿場だったのか判然としない状況で進んでいった。逆に言うと、北の果てとも言えるロケーションではあるが、昔から繁栄が続いてきた街道筋とも言える。名所・史跡・絶景など特筆すべきロケーションに乏しかったが、旧街道というのは、あのLong & Winding Roadな風情だけで気分がいいものだ。ところでルートのかなりの部分は八郎潟の沿岸なのだが、干拓が終了した現在ではせいぜい細い水路が残っている程度で、その水路ですら眺められる場所はなく大きな湖の存在の気配は皆無と言って良かった。秋田は街道筋を伝ってきた限りでは、県庁所在地としては異例なほど古めかしく、ちょっとレトロな中ぐらいの都市という印象を受けた。学生時代に一度秋田駅を降りたって街を歩いたはずなのだがビジュアルの記憶は全くなく、今回VRで訪れて記憶を刺激することもなかった。