VRサイクリング 北海道の旅を終え青森に戻ってきたところで、今回から奥州街道と並ぶ東北地方の幹線となっていた羽州街道を往く。今回はその1日目で津軽藩の城下町弘前へ向かう。函館からの津軽海峡フェリーで上陸した青森フェリーターミナルをスタートし、すぐ近くに位置する奥州街道油川宿(昨年8/25に通過)から羽州街道に入る。まもなくこの先街道とほぼ同じ経路で並走するJR奥羽本線と共にちょっとした山間を越えると城下町浪岡宿、そこからは前方に津軽の象徴秀麗な岩木山を望みつつ津軽平野をずんずん進み藤崎宿を経てまもなく津軽藩の城下町弘前に着く。弘前市街では寄り道モード全開で武家屋敷街の仲町、弘前城のある弘前公園、さらに藤田記念庭園をすり抜けて、曹洞宗の33もの禅寺が集められた禅林街という寺町をゴールとする48kmの行程。久々に街道に戻ってきた。街道がほとんどなく自由にルーティングした北海道と違って、旧街道ではルートが引ける限り忠実に古い道筋を辿ることを基本として走ることにしている。と言いつつ大きく外れない前提で近隣の要所を押さえる寄り道もアリだ。今回はなんと言っても弘前。学生時代にも訪れたが、10年ほど前いわゆるおいしい出張で訪れたのは個人的には記憶に新しい。その時にも自由時間に真っ先に訪れたのは弘前公園とその中に鎮座する弘前城。その時は秋だったが、今回のVRではラッキーなことに日本有数の桜名所、桜満開の季節の弘前公園の中にルートを設定できて素晴らしい景観を堪能した。弘前は他にも城下町らしい街並みのパーツが揃っている。武家屋敷街のある仲町、何と曹洞宗の寺だけ33も集めた寺町の禅林街、明治以降ではあるが東北でも有数の規模の和風庭園、藤田記念庭園など。なかなか魅力の尽きない町である。