VRサイクリング 札幌本道3日目。札幌本道最終日と同時に北海道もいよいよ最終日。北海道に入った時と同じ函館へ進む。内浦湾に面した港町森を出発し、北海道駒ヶ岳の右側山麓へ迫り山の反対側に抜けると大沼。駒ヶ岳の噴火でできた大沼小沼をぐるっと巡ったのち峠を越えて緩やかな坂を下りつつ七飯の赤松並木を延々と走り函館市街へ至る。函館は東側のトラピスチヌ修道院から湯の川温泉を経て立待岬をちょっと覗いて函館山をぐるっと廻り、函館らしい坂の上の元町を巡った後、坂を下って、赤煉瓦倉庫街から函館朝市、函館駅と進み、最後に青森行きのフェリーターミナルに至る94kmの行程。今回は概ね大沼と函館観光ルートだな。札幌本道の旧道情報は特になかったので、基本的には国道5号に沿って進むが、また例によって寄り道オンパレード。一点だけ押さえた札幌本道としてのフォーカスは七飯町で延々と続く赤松の松並木。札幌本道の竣工と同時に植えたものらしいが枝振りに味のある立派な赤松が続き、本州でもなかなかみかけない立派な並木道であった。函館と大沼はつい3年半前に家族旅行で訪れ、レンタカーやレンタサイクルで走りまわったので、VRが非常にリアリティを増した気がする。リアルに再訪したような懐かしくも妙な感覚であった。やっぱり函館は地形も特殊だが、非常にユニークで印象的な町である。北海道に入った時に通った五稜郭など幕末の史跡に、明治にかけて外国船が出入りして賑わった結果の長崎のような異国情緒、そして100万ドルの夜景の函館山がどーんと座る市街の景色。海産物の集積地として賑わう朝市など魅力に溢れている。親父がはまって毎年通っていたがそれもわかる気がする。さて長かった北海道の旅もこれで終了。昨年の9/12に函館に上陸して走り始めたのでほぼ6ヶ月。当初は4ヶ月程度で終わる想定だったが、それまでの1.5倍から2倍のペースで進めたにも関わらず半年かかった。思った以上に広い大地だということかな。それに加えて街道縛りがなくて行きたいところを全て巡ったことで時間がかかったということであろう。これだけ北海道に浸ってくると名残惜しいが、ほぼ行き尽くした満足感はある。
本日のおまけ:函館の元町周辺の写真を追加でまとめました。