VRサイクリング 札幌本道の内浦湾を横断する海路パート、室蘭〜森の間を内浦湾沿岸沿いにぐるっと回る陸路で進む。札幌本道の北パートと南パートを繋げるルートということで名付けて札幌本道コネクション。前回室蘭市街に入る前に通り過ぎた東室蘭を起点に、270度の弧を描く内浦湾の沿岸を東から南へ反時計回りに進む。仙台藩の家臣団が入植した伊達市、有珠山の洞爺湖の反対側のふもと、海辺なのに何故か地名が洞爺湖町、を過ぎ、山が迫る険しい海岸線の豊浦町の山間の道から下ると、交通の要衝、長万部。この辺からはずっと主に浜が続く内浦湾沿いを南下して、熊の木彫りの町八雲を経て駅弁いかめしで知られる森に到達する149kmの今までの最長不倒距離をマークする行程。絶景・史跡等のめぼしいロケーションが少なそうだったのでまとめて一気に進むことにした。前回の室蘭は辺境の絶景とレトロな街並みの取り合わせに魅せられたのだが、今回のスタート地点付近、東室蘭から白鳥大橋の室蘭港北側のエリアは重工業地帯が海沿いにずっと展開し、北九州と同質の工場夜景に萌える系のヘビーデューティな魅力に溢れている。意外と東京近辺では幹線の鉄道や道路沿いでは観ることができない風景なのだ。その先伊達市から洞爺湖町にかけては、以前洞爺湖を巡った際に眺めてきた有珠山、昭和新山、さらに遠くに羊蹄山と内浦湾の眺めにプラスしてこれらの山々が近づいてくるプロセスで目の保養となった。後半の浜沿いの道は単調すぎてVRサイクリングでさえも眠くなる。ところどころに事故多発とか居眠り運転注意の看板を見かけた。そりゃ眠くなるわな。でも終盤、八雲を越えたあたりからは目前の海岸線の上に北海道駒ヶ岳の秀麗な山容が展開して目が覚めた。あと後半の特筆事項は駅弁かな。長万部駅のかにめし、ゴール森駅のいかめしの元祖の店はどちらも駅前にいまだ店を構えていた。駅弁界の二大巨頭が隣接して存在するのはなぜだろう、と考えると、函館本線の車窓にどこまでも続く内浦湾を眺め続けると、北海道の海の幸を活かした弁当が食べたくなる、という寸法ではないだろうか。(雑な分析) さて次回はいよいよ北海道最終回、入口と出口の町、函館へ到達する。
2024/3/12 札幌本道コネクション 東室蘭〜伊達〜長万部〜八雲〜森
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