VRサイクリング 札幌本道 2日目。さらに海沿いに室蘭まで進み、室蘭市街を取り巻く絵鞆半島をグルッと巡るの巻。アイヌコタンの町白老を出発し海沿いに進み登別付近で内陸に入り山奥の登別温泉、さらに山奥のカルルス温泉を巡ってまた海辺に戻る。登別市の中心幌別の市街を通り抜けしばらく進むと室蘭。室蘭ではまず絵鞆半島南東の地球岬を目指し、その後室蘭市街を巡り、さらに絵鞆半島の先端絵鞆岬から白鳥大橋のたもとへ到達してゴールとする75kmの行程。今回は登別温泉と室蘭に尽きる。登別温泉は地図で見ると海岸近くのように思えたが、かなり深い山奥に分け入ったところに北海道を代表する大規模な温泉郷が突如出現した。大きな温泉旅館・ホテルが建ち並ぶ奥に地獄谷と呼ばれる火山の火口跡があり、火山ガスの噴出口から噴煙が上がり、多くの種類の温泉を湧出していて各旅館・ホテルに供給されている。泉質は9種類もある世界的にも珍しい「温泉のデパート」と称されるバリエーションと湧出量1日1万トンという豊富な湯量が特徴のようだ。大きな旅館・ホテルが建ち並ぶが山奥の渓谷沿いの温泉郷の様式美もあって魅力的な温泉地であった。倶多楽湖のほうへも行ってみたかったがルートが設定できず残念であった。札幌と函館を結ぶ札幌本道は室蘭で一旦陸路は終端し、室蘭港から内浦湾を横断して森まで海路で進んでいた。室蘭は記憶にないが幼少期多分まだ赤ん坊の頃に家族が半年か1年ほど住んでいた土地らしい。その後訪れたことはなく今回VRで初めて足を踏み入れた。室蘭というと製鉄所で有名な工業都市というイメージがあり行ってみたい場所として挙がることはなかったが、VRでも訪れてみて印象は大きく変わった。室蘭市街を取り巻く山々がそのまま海食崖を形成して険しくダイナミックな絶景の海岸美を見せ、大きな都市の周辺環境としては異例なほど辺境のムードを醸している。一方で室蘭市街は製鉄の町として発展した経緯からヘビーデューティな工業地帯が展開し工場夜景が観光資源になっていつつ、市街地は時代に取り残されたかのようなレトロで落ち着いた街並みがある。何と多層的ですてきな町なんだろうと強く心惹かれるものがあった。ひょっとしたら幼少期の原体験的な潜在記憶を刺激するものもあったかもしれない。いつか訪れたい町がまた1つ増えた。
2024/3/7 札幌本道 2日目 白老〜登別温泉〜室蘭
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