VRサイクリング 北見道路2日目。道央から再度道東へ抜ける峠越えの地味な山間ルート。前回ルートの途中、上川から東北東へ進む。じわじわ登り道を辿ってようやく北見峠を越えて今度はじわじわ下ってゆき白滝、丸瀬布という山間の町を通り過ぎてオホーツク沿岸の湧別平野の奥に位置する地域の中心の町、遠軽で南東へ進路を変えてちょっとした峠を越えた先の佐呂間町栄をゴールとする109kmの久々の長丁場。今回はほとんど名所旧跡も大したビューポイントもない地味目なコース。前半上川から北見峠を登って下った白滝までの30kmほどの道のりはほとんど人家もない原生林、原野に囲まれた谷筋。北見峠を越えるまでは石狩川支流の留辺志部川を辿り、峠を越えた後はオホーツク海に注ぐ湧別川と共に下る。峠の頂上には北見道路開削時に犠牲になった囚人達の慰霊碑があったが、原始の土地柄だけに難工事だったのは想像に難くない。JR石北本線も同じルートで、面白いのは上川・遠軽間に12の駅があったのが、1975年から2006年にかけて間引きに間引かれて今は3駅だけ残った。その結果上川・白滝間は在来線では日本一の駅間距離となった。昔は白滝シリーズとしてマニアには有名な秘境駅の聖地だったが、今や廃駅となった幻の駅の聖地と化したようだ。そもそも過疎な谷筋に12も駅は多すぎたという気がする。遠軽は湧別川に生田原川が合流して湧別平野に流れ込む扇状地に位置する町で、北見道路もJR石北本線も昔開通した交通ルートは湧別川の谷筋から生田原川の谷筋にルートを変える場所となっている。地図で見ると旭川から北見、網走に抜けるルートとしては遠軽を経由するのはどう見てもかなりの遠回りであるが、それでも犠牲者続出の工事でようやく開通したというのは、道央と道東の間に横たわる山地がいかに急峻で複雑な地形であるか推して知るべしということだろう。次回は北見経由で再度網走に到達予定。
2024/1/17 北見道路 2日目 上川〜白滝〜遠軽〜佐呂間町栄
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