VRサイクリング 帯広まで来たところで今度は富良野経由で旭川を目指す。そこには昔からの街道はないが、最近の北海道ツーリズムがでっち上げた「北海道ガーデン街道」という単に8つの庭園を巡る道を繋げただけと思われるルートの枠組みがほぼ同様のルートなのでその名前を拝借しておく。それでも多分8つの庭園のうち2つぐらいしか通らないが、むしろ富良野、美瑛などでガーデンのような風景を期待してはいる。今回はその1日目として十勝地方から狩勝峠という分水嶺を超えて石狩川水系に入るまで。十勝の中心都市帯広駅を出発点としてJR根室本線に沿って西へ向かう。芽室町から清水町に入ったところでちょっと南西方向へ少し入って8つの庭園の1つ十勝千年の森の入口を通る。(結局は中に入れないからね)また根室本線沿いに戻ってそばの町新得を抜け、十勝川と石狩川という北海道二大河の分水嶺である狩勝峠を登る。途中でサホロリゾートに寄り道しつつ峠を越えて南富良野町に入りその中心JR幾寅駅をゴールとする93kmの行程。前半十勝地方西部は前回同様に十勝の緑と茶色の濃い広く豊かな田園地帯が続く。十勝千年の森はやはり入口だけでは中の庭園の様子は伺いしれないが、日高山脈の山懐に近づいたことでカナダの森のような雰囲気の周辺の環境は感じられた。国道の狩勝峠は、日本三大車窓とされた根室本線の狩勝峠越えの旧ルートに程近く、峠の頂上からの広大な十勝平野の眺めは素晴らしい。逆ルートでこの眺めに遭遇する方がより感動は大きいと思うが。ゴールとした南富良野町の幾寅駅は知らなかったが高倉健主演の名作映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった駅だった。実は幾寅駅としては、2016年の台風以来運休中でかつ2024年には富良野ー新得間の廃線が決まっているのですでに役割を終えた駅であった。そのせいか駅舎に大きく掲げられているのは映画の中の架空の駅名「幌舞駅」で駅舎の端っこに小さく「幾寅駅」の看板が掲げられていた。それにしても駅前に展示された古い気動車と素晴らしくレトロな駅前食堂「だるま食堂」が見事に映画の小世界を形成していて魅惑のゴール地点であった。次回は映画ではなくTVドラマの世界を巡ることになる。
2023/12/29 北海道ガーデン街道 1日目 帯広〜十勝千年の森〜新得〜南富良野
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