VRサイクリング、オホーツク街道4日目。今回はひたすら大きな2つの湖を回る旅。湧別は前回内陸の上湧別方面へ曲がった、海岸に近い錦町を起点に東へ進むが、すぐサロマ湖にぶつかりその西岸から南岸、東岸とほぼ湖岸付近を巡り、海沿いの町常呂へ。ここから東へ進むと能取湖にぶつかり、これをほぼ1周ぐるりと巡って能取岬をゴールとする97kmの行程。サロマ湖と能取湖はそれぞれ名物の夕陽とサンゴ草のビジュアルが得られずただ茫漠とした風景の湖岸を巡る単調な行軍となってしまった感はあるが、そんな中でもいくつか見かけた事物に興味深いトピックスがあった。サロマ湖は湖の割に漁港が多いなと思ったら、単に繋がっている海から魚が迷いこんでいることもあるが、それ以上にホタテの稚貝の養殖を確立し、それを北海道全土にバラまいて現在の北海道ホタテ黄金時代を切り開いた、という成功話があるらしい。次に常呂には観光的には地味ながら世界遺産の候補に挙がっている常呂遺跡があった。数千もの竪穴式住居での生活の痕跡が、数千年ものタイムスパンで続いていたというから凄い。今まで通ってきたオホーツク街道沿いにも宗谷岬付近や紋別付近にもここより規模は小さいが同様の長いスパンの遺跡に遭遇した。実はこんな辺境の地において、長い期間に渡ってオホーツク文化圏が構築されていたということらしく、知られざる歴史のロマンを感じる。この件はまた今後も蒸し返すことになるだろう。あと常呂の鄙びた街並みの中に立派な建物があると思ったら、オリンピックで活躍したカーリング女子チームのロコソラーレの本拠地である国内最大級のカーリングホールだった。いやぁビックリ。北見と言っていたから北見市街かと思っていたら常呂も北見市に含まれるということで、この鄙びた町にあのもぐもぐタイムの彼女達が住んでいるんだと思うとちょっと不思議な気持ちになる。次回は網走を越えて知床半島の付け根まで進む。
2023/11/11 オホーツク街道 4日目 湧別〜常呂〜能取岬
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