VRサイクリング 道北内陸から再度オホーツク沿岸に向かうの巻。内陸で音威子府から名寄まで南下した分オホーツク海沿岸との距離が前回ルートよりはるかに長くなっている。稲作北限に近いながら日本有数のもち米生産地名寄を出発し、東へ向かう。下川町と西興部村という山に囲まれた谷間をひたすら進みオホーツク沿岸の町興部に到達する74kmの行程。下川町では天塩川の支流名寄川に沿って谷を登り、天北峠を越えると西興部村に入って興部川び沿って谷を下るという道のりであるが、天北峠は大した峠ではない。今回のルートは1989年に廃止されたJR名寄本線に沿った道筋でもあり、所々に廃線跡や廃駅跡の名残が目に付く。沿線の町村は廃線後過疎化が一気に進んだりしたが、一方で注目すべき地域活性化の取組みも進んでいることが走っている景色の中で汲み取れた。下川町では、国の地域活性化総合特区指定を受けその一環として「一橋バイオビレッジ構想」で地元資源の木質バイオマスを用いた集合住宅を建てる試みや、21世紀の森という適切な森林管理が行われているというFSC認証を取得した森で、割り箸などの木材加工品に付加価値を付ける試みを行っている。西興部村ではオレンジ色のトーンで美しい街並みを整備したり、村を挙げて木工技術の集約・蓄積と産業展開を図っていて、その一環として村が中心になって木工技術を生かしたエレキギター生産を行う会社を設立してその品質を評価されていたりする。下川町、西興部村に共通するのは林業という虎の子の産業をいかに活かすかという智恵を絞っていることで過疎地ながら素晴らしい取り組みで感じいった。ゴールの興部町は酪農と漁業の町、家並や公的施設が立派なので経済的にもかなり潤っている土地と思われる。次回はオホーツク沿岸を網走方面へ進む。
2023/11/6 上川・オホーツクコネクション 名寄〜下川〜西興部〜興部
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