VRサイクリング にしん街道3日目。さらに日本海沿岸を北上。ガイドブックには全く言及のない秘境地帯を往く。風車の町瀬棚を出発し、三本杉岩、窓岩、獅子岩など奇岩が続く海岸を進みさらにトンネルだらけの険しい海岸線を越えると島牧村。見晴らしの良い緑濃い広い段丘の上を進み、弁慶岬を廻ると奥深い湾の町、寿都。海の向こうに迫ってくる積丹半島を横目で見ながらさらにちょっと海岸を進み北海道屈指の大河尻別川の河口を越えたところで尻別川に沿って内陸へ入りニセコの入口、蘭越をゴールとする今回も超長丁場109kmの行程。海岸美の絶景という意味では北海道に入って以来のシーサイドラインでかなりのパターンを観てきた中では今回は比較的地味ではあったが、それでも場所が違えば雰囲気も異なるので今のところ見飽きることはない。今回のハイライトと言えるのは寿都の奥深い湾かな。湾のサイドには寿都の町が展開しているが最奥部は人家がなく朱太川という美しい原始の川が流れ込み、川と共に自然な森林が海岸まで迫っている。奥深い湾が優れた漁場となるのか、明治時代にはここを拠点としたにしん漁が盛んであった。その栄華を今に残す、にしん漁の親方の佐藤家とにしんビジネスで財をなした商家の橋本家の2つの大きな鰊御殿が残っている。ここまで道南は全体に山が海岸まで迫る険しい地形が基本であったが、尻別川は奇跡のように広く開けた平地を流域にもたらしていて印象的であった。その平野を遡ってニセコの入口までやってきたので、次回はちょっと海辺を離れて世界に知られる観光地ニセコをぐるっと巡ってみる。
2023/9/27 にしん街道 3日目 瀬棚〜島牧〜寿都〜蘭越
リンク
リンク
リンク