VRサイクリング 津軽・十和田コネクション2日目。津軽平野を横切り黒石経由で十和田湖周遊コース。五所川原駅前をスタートし、秀麗な岩木山を横目で愛でつつ広大な津軽平野を横断し、津軽平野のどん詰まり山懐に抱かれた古い街並みの黒石市街を経て、黒石温泉郷を冷やかしつつ山奥へと分入り峠を越すとそこに神秘の湖十和田湖。十和田湖を反時計回りに2/3周、賑やかな南岸の湖畔休屋を通り抜け十和田湖東岸の子ノ口に至る超長丁場94kmの行程。前半は眠くなるような広大な津軽平野をひた走るだけで特にめぼしい場所はなかったが、ノーマークだった黒石市街とその近郊の黒石温泉郷が良かったのである。黒石はこじんまりとした町であるが、黒石市中町伝統的建造物群保存地区に指定された一角は、えんじ色のトタン屋根に焦げ茶色の年季を感じさせる木造商家に、「こみせ」と呼ばれるえんじ色の屋根のアーケードが一体化した家並みになっているのが非常にユニークな魅力であり、ここは是非リアルにも訪れてみたくなった。黒石温泉郷も山懐に抱かれて情緒あふれる自炊設備のある木賃宿から洗練された温泉旅館まで幅広い受け口のある温泉地帯で、特に1つだけ離れているランプの湯で有名な青荷温泉は昔から訪れてみたい場所だった。十和田湖は中学校の修学旅行で訪れた場所で、今やその時の具体的な情景は思い出せないが、広大で神秘的なカルデラ湖の印象はその頃と同じに感じられた。