VRサイクリング 奥州街道14日目。国内最長の奥州街道も終点に到着の巻。今年の夏久々のねぶた開催に沸いた青森宿を出発し、ひたすら津軽半島の東岸から北岸を辿り、油川宿、平舘宿を経て奥州街道終点の三厩宿に到着。さらに寄り道モードで津軽海峡冬景色に歌われた龍飛岬まで進む今回も超長丁場79kmの行程。今回はずっと海岸沿いのルートで海岸風景をたっぷり堪能した。海の向こうの陸の影も最初は夏泊半島だったのが、下北半島になり、最後は津軽海峡の向こうの北海道へと変化していった。焦げ茶色の木造の壁に赤い色の屋根の漁村の家々が厳しい風雪に痛めつけられ耐えた独特の味を出す。三厩宿も五街道にあげられる奥州街道の終点の宿場としては寂れた漁村に過ぎないが、源義経が実は殺されずにここから北海道へ渡ったという義経北行伝説の史跡があり、その後江戸時代には松前藩の参勤交代路など蝦夷地へのアクセスのメインルートの中継地点として三厩宿は賑わった。津軽海峡冬景色で歌われた龍飛岬はひたすら風雪が吹き荒れ寂寥感溢れるイメージであったが、青空の元訪れてみると今までリアルとVRで訪れたどの岬よりも素晴らしい景勝地であった。ほぼ360度に海が広がり、津軽海峡の向こうに北海道の山々が連なる。岬には白亜の灯台と牧草地のような緑の丘陵地。ここは行きづらい土地ではあるがぜひリアルに訪れたい場所だ。