VRサイクリング、奥州街道13日目。本州の北の果ての海岸を巡って青森に到着の巻。牧場に囲まれた町七戸宿を出発し、陸奥湾に面した野辺地宿に出ると、陸奥湾沿いにぐるっと巡り小湊宿、浅虫温泉、野内宿を通って本州北端の都市青森宿まで65kmの行程。海岸に出るのは本当に久しぶりだ。島国日本なのに奥州街道はここまでずっと内陸を進んできたので海岸に初めて出ることになる。その前も関東の内陸を彷徨っていたので、海を眺めるのは4/22の房総以来4ヶ月ぶりになる。陸奥湾は内海なので静かで、海の向こうも下北半島や津軽半島の山々が霞んで見えるので巨大な湖のようだ。海岸沿いには漁村が連なっているが、漁船が多く停泊しているような大きな漁港はないように見える。特産は養殖の帆立のようで、海岸を走る街道沿いにほたての直売所が多く建ち並ぶ。青森は仙台や盛岡に比べると小ぶりで時代に取り残されたような都市。一方で城下町でもなく江戸時代に津軽米を江戸へ輸送するために作られた港町であったので史跡も少ない。昔は北海道へ行く唯一の出口として賑わい、駅前の市場などに旅情も漂う味のある町だったと記憶しているが、今は駅前の市場もビルの中に収まり、青函連絡船もなくなり、単なる小さめの県庁所在地という感じでちょっとガッカリかな。