VRサイクリング 奥州街道11日目。南部藩の城下町、古い街並みをふんだんに残す盛岡宿をスタートし、一気に寂れたムードが濃くなってゆく北方面へどんどん進む。北上川を遡りつつ徐々に標高を上げながら石川啄木生誕の地渋民村の渋谷宿、新幹線の駅があるが意外と古びた街並みの沼宮内宿を経て、奥州街道最大の難所奥中山高原へ登る。そしてこれを一気に下りレトロな商店街のある山間の宿場一戸宿をゴールとする長丁場68kmの行程。後半の難所奥中山高原が立ちはだかって切れ目がなかったので長丁場になった。難所と言っても信州辺りのハードな峠に比べたら標高も500m程度で、しかも盛岡から北上川と共に徐々に標高を上げてきていたので峠としては高低差200m程度で大したものではない。それでも奥中山高原は仙台湾に注ぐ北上川と八戸市街に注ぐ馬淵川の分水嶺になっていて、奥州街道最高地点もある。ここまで北上すると今まで左右の視界を遮ってきた奥羽山脈や北上山地も終端したのか、峠を登ると広がる高原地帯は見晴らしよく牧草や田園地帯としてどこまでもウネウネと続き爽快。ちなみに奥中山というと昔は東北本線きっての難所で登りをSL3台で引っ張る三重連で有名な撮影スポットだったのを思い出す。やはりずっと難所だったことは間違いない。さて北緯40度線も越えて奥州街道も終わりが近づいてきた。次回は街道のゴールとなる青森県に入る。