VRサイクリング、奥州街道8日目。宮城県北部くりこま高原を進み早くも岩手県に入るの巻。宮城県北部の中心の町、古川宿をスタートし、前回と同様、平野とも山ともどっちつかずの丘陵地帯をどんどん北へ向かって進み、荒谷宿、高清水宿、築館宿、宮野宿、沢辺宿、金成宿と数は多いは特に風情は感じられない宿場を通りすぎてゆく。宮城県最北部まで来て初めて風情のある有壁宿で一息つき岩手県に入ると比較的大きな都市一関宿。ここから寄り道モードで西へちょっと向かって渓谷美で有名な厳美渓をゴールとする長丁場62kmの行程。ルートの2/3は前回と似たり寄ったりの丘陵地が続きめぼしい史跡や目の覚めるような景色には乏しい地味な流れ。西側に栗駒山があり、ルートの東を通る新幹線に「くりこま高原」という駅があるので、ルートも高原地帯ということだろうが、高原のイメージでもない。有壁宿は緑深い環境の中、築300年近い本陣が残り、他にも造り酒屋や古い家が建ち並び、ここまでの奥州街道で最も宿場ムード溢れる宿場であった。一ノ関宿では45年前にも訪れたジャズ喫茶の聖地BASIEを冷やかしてみた。寄り道先の厳美渓は一ノ関からかなり距離があったが、橋の上から両側に奇岩がせまる渓谷美を眺めることができた。次回からは地味な流れから一転してみちのくのゴールデンルートへ入ってゆく。