VRサイクリング 奥州街道4日目。盆地から眺める山々が美しい福島県ど真ん中ルート。商都郡山の外れ福原宿をスタートし、盆地の丘陵地帯を軽く登ったり下ったりしつつ日和田宿、高倉宿、本宮宿、二本松宿と進んで県庁所在地福島宿まで45kmの行程。いわゆる中通りのど真ん中を彩るのはなんといっても安達太良山などの山々。「東京には空がない、安達太良山の山の上に毎日出ている青い空が智恵子のほんとの空」詩人高村光太郎の智恵子抄に描かれた智恵子の言葉の一節が訪れてみると納得できる。安達太良山の優美な山容がなぜか空を広く見せてくれるのだ。ルート途上の宿場町、二本松には智恵子の実家の造り酒屋が昔の面影を湛えて建っている。ところで二本松と言えば娘が小さい頃にグリーンピア二本松という官製リゾートホテルに滞在したことがあるので、その時に二本松城とか智恵子の生家など訪ねている可能性があるがどうもその時にどこを訪れたかほとんど記憶がない。もっと昔の若い頃の旅行の記憶の方が鮮明だったりするのに、考えてみるとこの頃の旅行についてはディーテイルの記憶が曖昧だったりする。この時期パパ稼業を全うすることに気が行っていたせいかもしれない。次回は早くも宮城県に入る予定。