VRサイクリング、参詣と巡礼シリーズの大本命、富士みちで何と富士山頂まで行っちゃいましたの巻。大月駅をスタートし、ほぼ富士急線に沿って、富士参詣に利用された富士みちを進み富士登山前の最終宿泊地として栄えた富士吉田まで進む。北口本宮富士浅間神社の境内を突き抜けて登山道に入り延々と景色が変わらぬ樹海の中を我慢の進軍。五合目からは恐ろしいほどの下界のスペクタクルととんでもない溶岩ゴツゴツの急坂を登って山頂へ到達。さらに火口の周りをぐるっと巡って奥宮参拝して富士山測候所のある日本最高峰の剣ヶ峰まで行ってしまう45kmの行程。VRとはいえ自転車による富士山の初登頂者かもしれない(笑)ストリートビューが登山道をフルにカバーしていたので行けてしまったのだ。富士山信仰は古代から脈々と受け継がれてきたが、江戸時代には各地に富士講という組織ができて大いに流行った。庶民は地元の富士講に参加し、毎年旅費を積み立てて毎年選抜されたメンバー一団となって富士参詣へ向かうわけである。その各地の富士講と繋がって富士参詣を導くのが富士山麓に拠点を持つ御師と呼ばれるいわばツアーコンダクタの一群である。最大のマーケット、江戸からの参詣経路として一般的であったのは甲州街道で大月まで進みそこから今回の富士みちを通って富士吉田の御師の提供する宿に宿泊してそこから御師に導かれて富士山へ登頂するルートであったので、富士吉田には御師町という地名があるほど御師ビジネスで栄えたらしい。今回は登山道も含めまさに富士参詣の道をフルに体験することとなった。30年ほど前に須走ルートで登頂した経験があるが、今回の吉田ルートは富士参詣のメインルートだけあって登山道のあちこちに富士山信仰の名残りが点在していたのが印象的であった。
2023/3/4 富士みち 大月〜都留〜富士吉田〜富士山頂
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