VRサイクリング 秩父巡礼道2日目 前回からの秩父札所めぐりの続き。秩父市街地にある札所17番定林寺をスタートし、札所を順番に巡りつつ秩父地域中央部から西へ向かい秩父鉄道終点三峰口付近から北へと進み両神山麓の旧両神村を抜けて札所31番観音院の最寄りの地点まで45kmの行程。その間に巡った霊場は以下の通り。18番:神門寺/19番:龍石寺/20番:岩之上堂/21番:観音寺/22番:童子堂/23番:音楽寺/24番:法泉寺/25番:久昌寺/26番:圓融寺/27番:大渕寺/28番:橋立堂/29番:長泉院/30番:法雲寺/31番:観音院 西へ向かうに従って巡礼道のムードも明るい里山の道から深山の山里の道に変化してゆく。四国の遍路道と同様各霊場の中まで入ることは叶わないが、外観や地理的条件などで感じ取れる部分でもバラエティに富んだ各霊場を巡る魅力は尽きない。さて秩父のシンボルとも言える武甲山について語りたい。よくよく思い出してみると、中学生の頃、西武秩父線開通と共に、準鉄だった私は純鉄の友人と連れ立ってレッドアロー号に乗って初めて秩父の地に足を踏み入れたのだが、その頃車窓に見えた武甲山は現在のようなピラミッド型ではなかったことを思い出した。調べると武甲山は大昔海底にありその結果石灰岩から構成される山となって、明治期に渋沢栄一に目をつけられて秩父セメントが創業されて以来、良質のセメントの一大供給地となり、関東大震災後や太平洋戦争後の復興や高度成長を支えてきたという。その結果山容はどんどん変化し、現在のピラミッド型となってきたわけだ。つまり武甲山の山が削られた質量はほぼ首都東京などのビルや新幹線、高速道路などに転化されたわけだ。ピラミッド型になってきたのはどこにも明記されていないが、偶然ではなく世界一のピラミッドとして観光資源にしよう等の意図が働いていると確信する。個人的には秩父のスピリチュアルな風土にマッチして好ましいと思うが、このまま石灰石の採取を100年200年継続したらいずれ山自体がなくなることが危惧される。現状はまだ完全なピラミッドになる途上なので、丁度完全なピラミッドになった時代に、セメントという素材が不要になって採石を終了する、というシナリオになれば完璧なんだけどなと妄想した次第。秩父巡礼はあと札所3つ分。次回完遂し結願となる予定。
2023/2/18 秩父巡礼道 2日目 札所17番定林寺〜札所23番音楽寺〜札所28番橋立堂〜札所31 番観音院
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