VRサイクリング 大山街道2日目。江戸から大山詣のメインストリートである大山街道青山通りを逆に辿り江戸方面へ向かう1日目。大山は神聖な山のせいか頂上まで行けず麓のこま参道の下をスタート地点とし、山を下り伊勢原市街東側を抜けて厚木宿へ、相模川を渡ると丘陵地帯をアップダウンしながら進む。海老名、鶴間を抜けて長津田宿あたりからは東急田園都市線に沿って荏田宿まで41kmの行程。大山信仰は古代から脈々と続くが江戸時代中期から庶民に大山詣が流行した。あちこちに大山講という大山詣の地域団体が組織され、夏山祭礼が始まると白の行衣を纏い念仏を唱えつつ大山街道を辿って大山へ向かう。大山では檀家の関係となっている御師の旅籠に宿泊し、大山阿夫利神社の神官とされる御師に導かれて参詣するという流れとなっていた。大山講は明治初期の時点で関東一円に1万5千ほどあったというが驚くのは現代においておまだ700ほどあり、新たな講もできたりしているらしい。現代においては御師は先導師というカルトのようなちょっと怪しい名前になっているが、実際大山の参道に並ぶ旅館の案内板には先導師○○という旅館の主人の名が書かれている。非常に興味深い世界である。今回のルートは参詣の帰りの道筋となって、箱根駅伝の復路と同様盛り上がらないのが残念であるが仕方ない。ただ若い頃足掛け三年ほど通った厚木の事業所の前を通ったのは懐かしくテンションが上がった。馴染みの道が大山街道であり、多分何百万人もの白装束の大山詣の人々が通り過ぎた場所だと思うと不思議な気分になる。次回は大山詣の出発地江戸・東京は赤坂へ到達する。
2023/2/3 大山街道 2日目 大山〜厚木宿〜長津田宿〜荏田宿
リンク
リンク
リンク
リンク
リンク