VRサイクリング 今回から鎌倉から下野国(栃木県)方面さらに奥州(東北)へ繋がる鎌倉街道中道を往く。その1日目として鎌倉鶴岡八幡宮を出発し巨福呂坂切通しを経て建長寺、円覚寺という名刹が並ぶ北鎌倉、昔の映画の街、大船の街並みを抜け、そこから先は目ぼしい街はないが本郷台付近でJR根岸線、東戸塚付近でJR東海道線、鶴ヶ峰付近で相鉄線、中山付近でJR横浜線を跨いでゆく。その間住宅が密集して張り付いたいくつもの丘を越えて横浜市の山の手を南から北へ進んでゆく。一応ゴールは東急田園都市線鷺沼駅前だが、最後に寄り道で30代の頃8年ほど住んだ港北ニュータウンの端すみれが丘まで通勤で利用したバス道を走ってみた。トータル39kmの行程。今回のルートで印象的なのは横浜の住宅が張り付いた丘また丘だ。横浜は小高い丘が多くて街道はそれを回避せず登って下るを繰り返す。緑の多い丘もあるが大抵は住宅が密集した丘。「丘を越えてゆこうよ♪」という歌があるが、現代ではそんな牧歌的風景ではない。この街道が街道として機能していた時代には歌のイメージ通りの緑の丘を越える牧歌的な行程であったことだろう。街道の史跡としては北条時政の謀略によりこの街道沿い二俣川で最期を遂げた畠山重忠の首塚や後を追って自害した内室菊の駕籠塚が街道沿いに残されている。彼の地元は先に走った鎌倉街道上道沿いだが町田から方向を変えて中道へ出たところを待ち伏せされたらしい。なぜ道を変えたのか、ひょっとして謀略を察知してルートを変えたがそれを読まれたということなのか考えると興味深い。
2023/1/4 鎌倉街道中道 1日目 鎌倉〜鶴ヶ峰〜中山〜鷺沼
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