VRサイクリング、野麦街道。紅葉の美しい乗鞍高原から山をひたすら下り長野県中信地方の中核都市松本市街に至る43kmの行程。前回のゴールデンルートに対して今回はゴールの松本以外には特に名所もなく地味なルート。前半はトンネルとダムとダム湖が連続する深い山の道。後半は山からいきなり広がった松本盆地の平原を背後に北アルプスを望みつつ進む。乗鞍高原から梓湖に至るまでは旧街道ではなく乗鞍エコーラインという観光道路。梓湖の奈川渡ダムから野麦街道に入って松本市街に至る。野麦街道は梓湖の先、女工哀史で知られる野麦峠を越えた先の高根ダムから前々回走ったルートとなって飛騨高山に至り、古来松本と飛騨高山を結ぶ街道であった。ここ数回深い山を通るルート中心で特にダムやダム湖が続く風景は結構食傷気味であるが、今回の梓川流域の奈川渡ダムとその下流の3つのダムによる発電所は、60Hzベースの中部電力管轄地域にあって東京電力管轄で50Hzの電気を生成する特異点となっていて、実は利根川と並ぶ首都圏へ供給する水力発電の中核を担っているらしい。松本は数回訪れた町であるが、松本城と旧開智学校という2つの国宝建築物を有する美しい町だ。次回は長野方面へ向かう。
2022/11/3 野麦街道 乗鞍高原〜松本
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