VRサイクリング、一通り近畿地方を巡って京都に戻ってきたところで次の旅へ向かうためのスタート地点への移動を行う回。京都駅八条口をスタートして、一旦前回の奈良街道に絡むように南へ向かい、醍醐寺と宇治を巡った後、宇治から醍醐の裏手に広がる山地を横断して大津の南の石山寺に下り、さらに東海道・中山道の草津宿をゴールとする53kmの長丁場。要は次回から中山道へ進む予定であるが、中山道の京都・草津間は東海道と共通のルートなので、被らない別のルートとして南から回り込むルートを選択したわけである。宇治を以前リアルに訪れたのは多分15年ほど前で平等院鳳凰堂はイメージと違って朽ち果てた長屋のように見えたが、その後平成の大改修を経て創建時のきらびやかさを取り戻したようだ。残念ながら今回は近くを通ったが木立の合間から垣間見える程度であったが、またリベンジでリアルに再訪したい。ちょうど今回ここをVRで通る前日のTV番組で紹介されていて面白かったのは、平安時代、全盛期の藤原氏の当主藤原頼道は極楽浄土をイメージして鳳凰堂を建設したが、目の前の宇治川を三途の川に見立てて、あの世の鳳凰堂をこの世から眺めるように川の反対側の宇治上神社の社殿を建てたのではないかという学者の分析がされていた。宇治川にかかる宇治橋の西詰に紫式部像があったが、源氏物語の最終編が宇治を舞台にしたらしい。きっと平安貴族にとって宇治は特別な憧れの土地であったのだろう。宇治からはとてもメガシティ京都の裏山とは想像つかないほどの深い山々に入りいくつもの峠を越えてようやく琵琶湖の辺りにたどり着いた。草津宿は一昨年の10/29に東海道VR走破中に通った。ここに東海道と中山道の分岐点がある。次回からは中山道を旅して江戸を目指す。
2022/8/20 京都・草津コネクション 京都〜宇治〜草津宿
リンク
リンク
リンク
リンク