VRサイクリング、和歌山街道3日目。吉野からさらに東へ進む。吉野杉生い茂る山の中へ分け入りいくつかの峠と集落を通りすぎ、奈良県から三重県へ入る。今回は一応宿場とされているがほぼ痕跡のない山の中の集落、犬飼付近をゴールとした56kmの行程。前回までの観光地巡りとは打って変わって地味な道筋だ。中央構造線の走る山脈の南側の山中をひたすら走るルート。主要産業がブランドの吉野杉を主力とした林業である地域。それでも鷲家や波瀬のような紀州藩の参勤交代で利用された本陣跡が残る古い家並みの集落もある。地味なルートの中で今回一番印象に残ったのは、東吉野村から望む高見山という美しい山。関西のマッターホルンと登山家の間では称されている三角形に尖った峰が印象的な山だ。確かに日本でこんな見事に三角形の山は見たことがない。日本のマッターホルンでもいいのではないかと思う。この峰の所在地は中央構造線沿いに紀伊半島を東西に貫く山脈と、紀伊半島の奈良・和歌山県と三重県の県境をなす南北に貫く紀伊山地の峰々の交差点となる。いわば紀伊半島の背骨の中心のような場所にこのような知られざる美しい峰があったんだねえ。次回は街道の終点松阪を目指すがまだまだ山は深い。
2022/7/26 和歌山街道3日目 吉野〜鷲家〜波瀬〜犬飼
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