VRサイクリング 和歌山街道1日目。和歌山から紀ノ川沿いの和歌山街道を走って、岩出市の清水宿、紀ノ川市の名手宿、かつらぎ市の笠田宿を経て橋本市の高野口に至る40kmの行程。今更ではあるが、日本の旧街道はどうやら本来相対的な名称が使われることが多く全国的にユニークな名称になっていないようだ。例えば今回和歌山街道と称しているのは本来三重県だけで、今回走った和歌山県内では伊勢街道とか大和街道と呼ばれていた。つまりその場所から街道でたどり着く土地の名前で称することが一般的である。現在では旧街道を区別するためにとりあえず便宜上ユニークな名称が使われているが、それも特に国土交通省が定めたというわけでなく曖昧に多く使われている名称を利用している感じである。その和歌山街道であるが、御三家の紀州藩の参勤交代のルートとして利用されていたらしく、途中の清水宿、名手宿、笠田宿など宿場町の名残が濃い古い家並みが見られる。街道沿いに用水路がずっと続いているところがあってちょっと調べてみると、紀ノ川右岸の河岸段丘の上は昔干ばつが多かったのを、江戸時代に治水の神様と称された大畑才蔵が紀ノ川から水を引いて河岸段丘の上30数kmに渡る用水路を引いて、豊かな田園地帯に変えたという。小田井用水として世界灌漑施設遺産に登録されている。面白いのは街道脇の用水路上に延々と家を建てて有効利用を図っている地域があったのだが、それは用水路上を管理している地方自治体が借地させているということなのか、勝手に建てているのか?建築物の強度とか防災上問題ないのか、色々興味は尽きないのであった。次回は一旦和歌山街道を進むのを止めて高野山参詣道で高野山を巡礼する。
2022/7/17 和歌山街道1日目 和歌山〜名手宿〜笠田宿〜高野口
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