VRサイクリング 紀州街道1日目。大阪北浜を出発し日本橋、新世界、あいりん地区という大阪のコアな地域を通り抜け、阪堺線の路面電車と併走して昔の商人の町堺へ向かう。さらに泉大津、岸和田、貝塚の街並みを抜けて関空のお膝元、泉佐野に至る39kmの行程。今回街道からちょっと外れてより寄り道した、通天閣のあるいわゆる「新世界」がなぜか大阪で一番好きなスポットである。明治の頃にパリとニューヨークを真似て新世界という大胆な名前を付けたという。確かに通天閣はエッフェル塔に似ているが、最初に建造された通天閣は何と凱旋門の上にエッフェル塔を乗っけたデザインだったらしい。それでパリのエトワール広場の如く放射線状の街路になっているわけだ。それにしても雰囲気は本家と似ても似つかない似せ方をした結果浪速的なキッチュの極みの他のどこにもない雰囲気に仕上がっているのが興味深く魅惑的である。ところで今回から次回にかけて走る紀州街道は、4/3〜4/7に走った熊野古道紀伊路とほぼ1kmも離れていないところを並行する街道であるが、熊野古道が参詣のための道であるのに対し、紀州街道は徳川御三家の紀州藩の城下である和歌山に通じる参勤交代路として位置付けられる。そういう経緯からか、以前走った熊野古道は堺、岸和田、泉佐野といった町も端の方を通っていて裏の道という雰囲気であったが、紀州街道はこれらの市街のメインストリートを通る。住吉大社も熊野古道では裏手になるが紀州街道は鳥居の立つ表側を通る。その分今回の紀州街道の方がフォトジェニックな箇所が多く面白かった。次回は和歌山に進む。
2021/7/10 紀州街道 1日目 大阪北浜〜堺〜岸和田〜泉佐野
リンク
リンク
リンク
リンク