VRサイクリング 伊勢街道1日目。伊勢から北西方向へ進み東海道との合流点までをつなぐお伊勢参りの道、伊勢街道を進むこととする。今回は前々回のゴールである伊勢神宮内宮付近から一旦北東方向の伊勢と鳥羽の間の海岸にある二見浦へちょっと寄り道をした後、伊勢市街から伊勢街道に入り、泣く子も黙る松阪牛の町、松阪まで進む45kmの行程。二見浦は走行距離の調整の都合で追加してみただけだが、今まで知らなかった伊勢の魅力が感じられる場所であった。よく知られた夫婦岩は、海の中の二つの岩を縄で結んでいるだけでわざわざ足を運ぶ場所でもないと思っていたが、これを一つの御神体とした海に面した二見興玉神社が独特の雰囲気があって良い。正式な御伊勢参りでは伊勢神宮へ参拝する前にここでお祓いをするのが習わしだそうだ。夫婦円満などのパワースポットとしても強いご利益があるらしい。近くには日本最初の海水浴場、二見浦海水浴場があり、参道は明治・大正期からの参拝客と海水浴客を集めた大振りで重厚な木造の旅館や土産物屋が軒を並べる、明治・大正期のリゾートの雰囲気が感じられるような独特の街並みの景観が心惹かれる。おかげ横丁よりこちらの方が面白いかもしれない。伊勢街道は江戸や上方からお伊勢参りのために通る街道として東海道から分かれた道であるが、多くの旅人が通ってきたせいか、街道沿いは宿場町でなくても立派な古民家や商家が立ち並び、常夜灯の設置も目立つ。松阪は、後の財閥三井家や本居宣長を生んだ松阪商人が活躍した町であり、また武家屋敷や松阪城址など城下町の佇まいを残す町である。30年ほど前に訪れた時に奮発して松坂牛のステーキでも食べるつもりが、結局怯んで松坂牛の切れ端を売りにした焼肉屋に入ったのを思い出す。それでも十分うまかった。
2022/6/21 伊勢街道 1日目 伊勢神宮内宮〜二見浦〜伊勢市街〜松阪宿
リンク
リンク
リンク