VRサイクリング 熊野古道 中辺路 2日目。今回は前回よりはマシであるが、例によって中辺路と称しつつ2−3割程度しか古道を走れないというルート設定。熊野本宮大社前を出発し湯の峯温泉を通り途中で古道と合流し、その後は古道と付いたり離れたり、またアップダウンを繰り返しつつも少しずつ山を下って行き4/20に訪れたばかりの田辺にたどり着く今回も長丁場70kmの行程。本宮大社から軽く一山越えたあたりにある湯の峯温泉は、開湯1800年、日本最古の湯と言われている。いにしえから熊野詣での巡礼者が立ち寄って(ただし中辺路のルートからは外れている)旅の疲れを癒し、垢を落として聖地でお禊を行ってきた。山の中で大旅館も見当たらない鄙びた風情の温泉地であるが、そうした歴史による只者ではない温泉情緒が色濃く感じられる。ルートの始め1/4は全く離れたコースであった熊野古道中辺路と途中で合流してからはしばらく日置川の河岸段丘の上の見晴らしの良い古道を進む。熊野詣での宿場として賑わった近露の里を越えてからまた古道と異なるコースで山を越え、霧の里高原でまた古道と出会ってからは付いたり離れたりしながら富田川に沿って田辺まで下ってゆく。大辺路は王子跡がほとんど見られなかったが、本宮大社と田辺の間の中辺路には頻繁に王子跡に遭遇する。想像するに熊野詣でのメインルートは大阪から紀伊路で進み田辺から中辺路を通って本宮大社に至る、というコースであったに違いない。紀伊路も多くの王子跡が見られたがその流れが中辺路に継承されてメインルートを彩っていると考えられる。
2022/5/7 熊野古道 中辺路 2日目 熊野本宮大社〜近露王子〜滝尻王子〜田辺・出立王子
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