VRサイクリング、山陰道13日目。鳥取砂丘を後に日本海に別れを告げてひたすら山の中へ分け入ってゆく、峠を三つ越えてようやく鳥取宿以来の宿場町、村岡宿へたどり着くまでの54kmの長丁場の行程。前回までの宿場インターバルの短い街道筋が嘘のように宿場がないが、多分その理由は温泉だろう。今回の街道筋に三つも温泉があった。そのうち岩井温泉と湯村温泉は千年以上の歴史を持つ由緒正しい温泉地で、歴史を感じさせる旅館、そぞろ歩きたくなる温泉街がある。公式な宿場町でなくてもこうした温泉で旅人は荷を解いて湯に浸かってプハーと一杯やって旅の疲れを癒したに違いない。今回中国地方から抜けて兵庫県に入った。近畿編の始まりとなる。その最初の町名が新温泉町。そんな名前を付けたところからも、この辺が全国的にも温泉地の宝庫であることが想像される。VRサイクリングでは残念ながらその恩恵を受けられないが温泉地の雰囲気だけでも旅愁が感じられて良い。
本日のVR映像
湯村温泉、入口から温泉街の中心までのVR映像はコチラ