VRサイクリング、山陰道5日目 おさかなの町浜田宿を出てさらに北東へ針路をとって海岸沿いに進んでゆき、中国地方最大の大河、江の川が海に注ぐ江津市に位置する郷田宿を経て、海沿いの温泉地、温泉津(ゆのつ)宿までの42kmの行程。同じ海沿いでも前回のように主に国道を進むルートと異なり、グネグネ曲がった幅狭の旧道を進むことが多いルートとなった。特に目立った名所などがない比較的地味なルートではあるが、思いがけず古い街道を往く醍醐味の味わえる道筋となった。やはりこの地域独特のエンジ色の石州瓦の屋根の白壁と古い家焦げ茶色の木造家屋が建ち並ぶ集落が何とも美しい。見ようによってはスペインかイタリアの海岸沿いの村のようなエキゾチズムが感じられる。特に江津の旧市街と想定される通称江津本町甍街道と呼ばれる郷田宿の家並が渋くて良い。また後半、黒松漁港からゴールの温泉津にかけて岬を回って入り江に入るたびに美しい集落に遭遇する感覚も良い。この辺の山陰道の旧道は是非ゆっくり歩いてみたいものだ。
本日のVR映像
郷田宿の入口から郷田宿の家並を抜けて江の川沿いを走り江の川の橋を渡るところまでのVR映像はコチラ。