VRサイクリング、萩往還1日目。萩城跡をスタートして、長州藩の参勤交代路である萩往還を往く。中国山地へぐいぐい進み、一山超えて明木宿、さらに一山超えて佐々並宿までの24kmの行程。久々に短かめの距離なのは萩城下と街道沿いにフォトジェニックなシーンが多く出てきたので、当初先まで進む予定を短めにまとめたのだ。すでに最初に萩に着いた時点でも萩市街を一回りしているが、今回の街道筋がより典型的な城下町萩が感じられるルートであった。萩城に近い地区は、藩の重臣達が住んでいた武家屋敷地帯で石垣の塀が道の両側に続く。その先は蔵造りの商家が続く商人の町で一本入った路地には中下級武士のこじんまりした武家屋敷が垣間見える。現代においてこれだけ江戸時代の町の作りがそのまま保存されている町は稀有だと思う。それなりの規模の地方都市なのに、背の高いビルやマンションがそれほど目立たない。萩往還はその萩の1つの観光資源として位置付けられているらしく、街道沿いには萩往還の標識や史跡の案内板などが充実している。街道が国道に沿っている箇所には、その名も「萩往還」とした歴史街道のテーマパークを指向した道の駅もあった。それでも各宿場に至る旧道の峠道はハイキングコースの登山道なので例によって国道を迂回することになった。2つの山の中の宿場町、明木宿、佐々並宿もそれぞれ宿場町らしい雰囲気を醸していて久々に旧街道を往く感触が蘇ってきた感じだ。次回は県庁所在地、山口を経て萩往還の終点、防府に至る。
本日のVR映像
萩城下町、高級武家屋敷地帯から商人・中下級武士の住んでいた地域までのVR映像はコチラ