VRサイクリング、石見銀山街道3日目。広島県北部の都市、三次(みよし)宿をスタートし、街道最大の難所赤名峠を越えて島根県に入り九日市宿まで40kmの行程。三次宿は前回のゴール周辺は特に特徴のない地方都市であったが、今回スタート地点から市街中央、江の川に架かる巴橋を渡った三次市三次町界隈は古い街並が保存されていて観光資源となっていた。白壁と白い石畳の街並みが他にはない雰囲気を醸し出していて印象的だ。その先は少しずつ登り道を進んでゆき、布野宿を過ぎると難所赤名峠に差し掛かる。ここは珍しく非舗装の旧道の峠道にストリートビューが付いていたので趣きのある峠道を走れた。赤名峠を越えると石見の国、島根県に入る。峠を下った最初の集落が街道の宿場らしい趣きのある赤名宿。江戸時代にはここから銀運搬の峠越えの荷継ぎの役を近隣の村々が強いられたらしい。銀山街道を進んでいて1つ気がついたことがある。尾道から北上して行くにつれ、街道沿いでエンジ色の瓦屋根の家々の割合が増えてきて、三次宿の先ではほぼ100%に近くなっているのだ。調べるとこれは石見地方の特産品、石州瓦と判明した。この地域特有の鉄を含む石を使っていることから赤褐色を帯びるが、高温で焼かれている為強度があり山陰地方の豪雪にも耐えるようにできているということだ。納得。次回は本日のゴール九日市宿を出ていよいよ石見銀山に至る。
本日のVRサイクリング映像
三次市街の十日町から江の川を渡って三次町の白壁、白石畳の古商家が建ち並ぶ通りを抜けるまでのVR映像はコチラ