VRサイクリング。四国を踏破した後、ノスタルジックな町、尾道から中国地方の最深部の世界遺産、石見銀山を目指して石見銀山街道を往くことにする。その1日目は尾道から北へじわじわ登り坂を進んで高原の町世羅町の甲山宿まで31kmの行程。出発地、尾道は1/20に1 Day Tripを行って一通り行くべき場所は巡ったので今回は寄り道せずまっすぐ街道を北へ走ることとする。この街道は江戸時代、石見銀山で採掘した銀を港町であり商業都市でもあった尾道へ運ぶルートであったわけだが、明治になると四国、新居浜の別子銅山から瀬戸内海を渡って尾道に銅が運び込まれて、これが運営していた住友財閥のドル箱になっていたので、尾道は明治の一時期住友財閥の一本拠地となっていたようだ。住友財閥は当地で開催された通称尾道会議で銀行業を開始することを決定し、尾道にも最初の支店が置かれたという歴史がある。当時尾道は広島県でも最も発展した商業都市で、他の銀行も続々進出していた。現在でもレトロな佇まいの昔の銀行の建物が尾道市街のあちこちに残っている。さて出発地、尾道以外めぼしいフォトジェニックなロケーションに欠けた地味なルートであったが、箱庭のような日本の原風景が残された気持ちの良いルートであった。
本日のVR映像
石見銀山街道始点からの尾道市街のノスタルジックな家並みのVR映像はコチラ