VRサイクリング。四国のお遍路巡礼の旅を終えて、今治からしまなみ海道を通って中国地方、広島県の尾道へ抜けるルートへ進むこととする。本日はその1日目。今治から壮大な三連吊橋の来島海峡大橋を延々と渡り、大島、伯方島を抜けて、芸予諸島最大の島、大三島の日本総鎮守として崇められてきた大山祇神社をゴールとする54kmの行程。今治と言えばタオルしか連想できなかったが、世界でも例を見ない船舶関係の産業の集積都市らしい。海運業では北欧、香港、ギリシャのピレウスと並ぶ世界四大船主として今治が挙げられ、「今治オーナー」と総称される家族経営の船主会社が70社以上あり、タンカーや貨物船など約900隻を保有し日本郵船や商船三井にレンタルしているという。また造船業では今や日本最大の今治造船の本拠地である。しまなみ海道で来島海峡大橋を渡る手前左側の波止浜地区に今治造船の広大な造船所が広がっている。こうした事実が日本国民に広く知られていないようなのは何故だろう。しまなみ海道の各橋には専用の自転車道が付いていて、世界中のサイクリストの聖地となっているが、VRサイクリングとしては残念ながら自転車道のストリートビューがないので、掟破りではあるが自動車専用道のしまなみ海道を通るのを許容することとする。ゴールとした大山祇神社は、その昔海賊が闊歩していた芸予諸島の辺境の島にありながら、天照大神の兄に当る大山積神を祀る、西日本屈指の品格を有する大社でそのロケーションのギャップに驚く。
本日のVR映像
またしても後付けですが、しまなみ海道、今治から来島海峡大橋を渡り始めるVR映像はコチラ。最初左側に見えるのが、日本最大の造船所、今治造船の造船所。