VRサイクリング。遍路道を逆に辿って第一番札所霊山寺に着いた後は、撫養(むや)街道を通って鳴門市街の撫養港、さらにここからは街道とは無縁であるが観光ルートと化して鳴門海峡に架かる大鳴門橋のたもとをすり抜けて海岸沿いを香川県に向けて進み、香川県境または讃岐国境をゴールとする44kmの行程。まぁいわば繋ぎの回で、渦潮を観れるわけではないがちょっと鳴門海峡に立ち寄ってみたというところ。撫養街道については、実は前回の第十番札所からのルートで既に利用してきたが、その延長線上を進んで街道のゴールの撫養港まで進む。昔、鳴門市に位置する撫養港は関西方面からの四国の表玄関として賑わった。撫養街道はそこから吉野川沿いに四国中部の阿波池田まで続くがそこから土佐や伊予方面に抜けるルートが定番だったようだ。またお遍路さん達も撫養港に上陸して第一番札所まで撫養街道で進みそこから遍路道を辿っていた。そうした歴史の道なので街道筋も懐かしい感じの旧街道の雰囲気に溢れている。潮の流れが激しい鳴門海峡があるのに撫養港が表玄関になり得たのは、鳴門海峡の内側に小鳴門海峡という隠れた穏やかな海路が存在していたからで、そうした地理的状況は行ってみないとわからない。撫養港から小鳴門海峡を橋で渡った大毛島を進んだ先に渦潮の鳴門海峡と淡路島を結ぶ大鳴門橋を観てその状況を十分認識した。その先香川県へ進む途中に四方見展望台という高台を通るがその名の通り四方に海を眺め渡す大パノラマが望める。さらにそこからの直滑降のようなダウンヒルが素晴らしく気分良かった。さてゴールを香川県境としたのは他に適当な切れ目がなかったからであるが、次回は香川県内を進んで札所八十八番のお遍路最終霊場へワープする予定。
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鳴門海峡の眺望が素晴らしい四方見展望台からの直滑降ダウンヒル。後方が鳴門海峡で大鳴門橋がちょっと見える。前方の海が小鳴門海峡、左前方の町が鳴門市街。