VRサイクリング、四国遍路道4日目 地の果ての町、土佐清水を出発して地の果て足摺岬を巡り、岬にある札所第三十八番でお参りした後海岸伝いに四万十川下流の町四万十市に至る57kmの行程。地の果てを連呼するのは土地の人々には失礼千万だろうが、昔訪れた時も今回もここまで来る道程が遠かったという印象が強く刻み込まれたせいとしておこう。足摺岬に向かう途中に、ジョン万次郎の生家がある中津集落を通ったが、小さな入江の斜面にへばりつくように建つ素朴な家並みの佇まいに懐かしさを感じ、心惹かれるものがあった。足摺岬はダイナミックな断崖絶壁と白亜の灯台と大海原の風景を眺めるポイントがなく残念であったが、地の果てとは思えない、札所三十八番、金剛福寺の立派な伽藍が道沿いからも窺いしれた。弘法大師が岬突端に広がる大海原に観世音菩薩の理想の聖地を感得し、時の天皇に直訴して建立したという。岬全体が霊場という位置づけになっているようだ。足摺岬からまた海岸沿いを延々と走って、四万十川河口に到達。最後の清流として名高い四万十川は、広くたっぷりとした水量で滔々と流れていた。日本の普通の大きな河川はほぼ100%護岸工事が施されているものだが自然なままの岸辺が懐かしくかつ新鮮に映る。昔から映画やTVドラマの舞台にもなってきて、近年観光客も押し寄せていたようだが、私にとっても四万十川沿岸は憧れの地である。今回は四万十市の中心部の中村駅を終点としたが、次回から、先の霊場への繋ぎとして、遍路道を外れて憧れの四万十川を遡る旅に出る予定。
本日参拝した霊場
霊場6/88 第三十八番札所 金剛福寺
https://88shikokuhenro.jp/38kongofukuji/
2021/9/4 四国遍路道4日目 土佐清水〜札所第三十八番〜四万十
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